予想よりも早く 東京の桜の開花が早かったようですが、その後寒い日が続いています。
こんな年は 満開予想などは とても難しいのではないでしょうか。

桜は、その花に葉の成長を抑制する成分があるため、花が散らないと葉が出てこないようです。
それだから 花だけがたくさん咲いている桜の木は、木としては奇態であり 時に怖さを感じさせもするのでしょう。

桜といえば 梶井基次郎。
「桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!
  これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。・・・・・・・」

それから 坂口安吾。
「・・・・・。桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。なぜなら、男はもはや孤独を怖れる必要がなかったのです。彼自らが孤独自体でありました。・・・・・」

 

もうじき桜の満開の時期になります。

桜の花は 人の死に一番近いように思います。
「来年の桜は見られるだろうか」とか「桜の花を見てから死にたい」とか 何かと桜と死は同時に語られます。
華やかであればあるほど、その裏にあるものの存在を 人は想うのでしょうか。