犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」が、閣議決定されました。

戦前の治安維持法を連想させるといわれる法律で、国会を通過して成立した場合、この後どのように姿を変えていくか懸念されています。

治安維持法といえば、帝国海軍最後の大将となった井上成美のことが想起されます。

治安維持法ができる直前の1925年(大正14年)、榎本重治海軍書記官に「治安維持法が近く成立するが、共産党を封じ込めずに自由に活動させる方がよいと思うが」と問われた井上は、その時は無言であった。
それから二十数年が経った戦後のある日、横須賀市長井の井上宅を初めて訪ねてきた榎本の手を握って、井上は「今でも悔やまれるのは、共産党を治安維持法で押さえつけたことだ。いまのように自由にしておくべきではなかったか。そうすれば戦争が起きなかったのではあるまいか」と語ったという話です。

大正と言えばデモクラシーのイメージ。
その終焉とともに治安維持法は成立しました。

満州事変はその6年後。
更にその10年後には大東亜戦争に突入しました。

ほんとうにあっという間に時代は変わってゆくものです。