亡くなった方のお持ちだった本が、3000冊位あるので、来て欲しいとのご依頼があって、お伺いしました。

かなり立派なお家の2階の一部屋に、山と詰まれた本がありました。
どうやら いろんなお部屋にあった本を全部この部屋に集めたようで、いろいろな種類がごっちゃになっています。

文庫がかなり多くて、次に単行本、雑誌もかなり多い状態です。全集もあります。
兎に角いろいろな本が 無秩序に積まれているので 端から2人で見て行くことにしました。

身内の方が とても気にされているのは、いわゆるエロ関係。
別の箱に入れて「これも見てください」と 少し恥ずかしそうにおっしゃいます。

このような時 私たちはいつも言うのです。
「本をたくさん持っている方のお家には こういう本があってもおかしくはありません。
私が見てきた範囲で申し上げると、知的レベルの高い方、例えば学者さん、先生、お役人などで本をある程度たくさん お持ちの方の所には 必ずといって良いくらい エロチックなものがあります。
こういう物をお持ちの場合、知的レベルが高く本が好きで、正しく生きたと思って、むしろ誇りに思って頂いても良い位に思います(正しく生きたというのは大袈裟ですが、犯罪を犯すことなくといった程度のつもりです)

こう申し上げても なかなかすぐに納得できるものではないかもしれませんが、心から私はそう思います。

こういう本が出てきたために、故人の尊厳が少しでも損なわれることがあるとすれば、本当にそれは悲しいことだと思うのです。    こんなことで故人を貶すことにならないように、真面目に生きていたんだということを ご家族の方が充分に理解くださるように、本当に心から思わずにはいられません。