・・・・「ありがとう」 は感謝の言葉だけれど「すみません」は謝罪の言葉です。だから、他人に何かしてもらったときに 「ありがとう」の代わりに「すみません」というのはおかしいしダメだ・・・、

という意見があります。

恐らくそれが 日本のかなりの意見なんでしょう。

でも本当にそうでしょうか?

「ありがとう」も「すみません」も、相手に対するお礼の言葉だということは 恐らく誰でも知っていて、それだから 両方とも普通に使われているのでしょう。

「ありがとう」と「すみません」が全く異なる意味だと思って使っている日本人は 少ないのではありませんか?

それがなぜ全く違う言葉だと思われるようになったかというと、単純に 英語に訳して比較したために

 「thank you」と「sorry」となってしまい 「ありがとう」を使わなくちゃいけないとなったのではないでしょうか?

古来日本には「かたじけない」という言葉があって、「すみません」に近い言葉はそれではないかと思います。

“私のためにお手間をかけて頂いてかたじけない”ということでの「すみません」は英語に訳すとどうなるのだろう?

決して 単純に sorry ではないと思うのだけれど・・・。

わたしは、「ありがとう」を使うべきで「すみません」はイケナイという説に対しては かなり反対で、その理由として、もうひとつ別の点でも疑問を持っているのです。

例えば ここにふたりの人がいるとします。

ひとりは 大会社の役員でとても偉い人。60歳。

もうひとりは その会社で働いている係長。30歳。

このふたりがコンビニで買物をします。

どちらもレジでコンビニの店員に 「ありがとう」と言って店を出ました。 

これはよくある ふつうの話です。

会社で勤務中 役員さんが係長に何か頼んで、その資料を係長が持って来ました。

役員さんは「ありがとう」と係長に言ってねぎらいました。

係長が一礼して部屋を出ようとすると役員さんが呼び止めました

「昨日貰ったヘネシーあげるよ」と言われて 思わず「あ、ありがとうございます」。

このように 偉い人は「ありがとう」と言うけれど、部下が上司に「ありがとう」と言うことは許されません。

「ありがとうございます」と、“ございます”を付けなければならないことになっています。

つまり 「ありがとう」という言葉は 相手との上下関係を常に気にして使わなければならない言葉なのです。

偉い人が頻繁に「ありがとう」を言うことがありますが、「ありがとうございます」とは滅多に言わない感じがします。

一方、「すみません」には 相手との上下関係がありません。

その点 たいへん平等な言葉ではないかと思っているのです。

誰に対しても それが偉い人でも年下の人にでも「すみません」でなんとかOKです(最良ではないにしても)。

「ありがとう」を使うべきで 「すみません」はイケナイという風潮はすこしおかしいんじゃないか?

そんなことを考えているわたしは おかしいでしょうか?