時々 ご自宅に 「出張買取り」にお伺いすることがあります。

これはこちらからお客様のお家にお伺いして査定して お値段をご提示して、その価格でよろしければ 私どもで箱などに詰めて運び出すという 買取の出前のようなものです。

お客様からすれば 箱を用意したり それに詰める手間や運ぶ苦労も不要ですので、とても楽です。

そのまま本棚に入れたままでも良いし、お部屋の隅に積んでおいても良いし、軒先に出しておいても良いし、何もしないでお部屋に散らかしたままのお家もありましたけれど それだって良いのです。

お客様はほとんど何もしないで良いので、とにかく楽で便利です。お引越しのギリギリの時でも 間に合います。

数量が少なくても、古くても なるべくお伺いするようにしたいと思っていますので、ぜひご相談ください。

 

でも、ひとつ、注意して頂きたいことがあります・・・・

 

今日お伺いしたお宅でのことです。

出てきた品物は 文庫本やコミック、美術書が約60冊とCD20枚にDVD10枚ほど。

皆、510年前位の品物ですが 割合きれいな状態でした。

正直 そんなに珍しいものではなく、高いお値段をお付けすることは出来なかったのですが、それでも納得して喜んでいただけました。

荷造りをして さあ帰ろうと思って ふと庭の隅を見たところ、なにやら雑誌の束のようなものが・・・。

このところ雨続きなので 見ない方が良いという心の声を抑えつつ、怖いもの見たさで見てしまいました。

そこには雨に濡れてしょぼしょぼになった 「装苑」の昭和30年代くらいのものが3縛りほど。

その下や周りにも まだ何かいろいろあるようなのですが、怖くてもう見られません。

お客様に 「あれ、何ですか?」と聞いてみました。

すると 「汚い雑誌だから、ゴミに出そうと思って纏めて置きました。」と おっしゃる。

念のために 更に聞いてみました。(これはよくあるパターン。結論もおよそ予想ができるのですが)

「どなたの本ですか?」

「先日亡くなった 祖母の読んでいた本です」

「お祖母さんのお持ちのものは 他にないのですか?」

「汚いし 誰も使わないから こちらで片付けました。もう他にはないですね。」と。

嗚呼、またこのケースだ! トホホ!

お客様にして見れば ダメな本を古本屋に見てもらうのも悪いし 時間の無駄になるだろうという 親切心で先に処分されたのだとは解っています。

でも その汚くて 今では誰も使わないような雑誌(雨に濡れている雑誌)は 今日お売りいただいた本の何倍もの値段が付くのです。

 

お願いです。「出張買取り」をお申し込みの時には 片付けたいものは全部捨てないで見せてください。

 

今までの経験では お客様の判断で これはダメだろうと捨てた本の中に価値のあるものが入っていたケースがたくさんあります。

むしろ 90パーセント以上がそうだといっても過言ではないくらいです。

せっかく呼んでくださるのでしたら、良いものか悪いものかは 私どもが伺って判断してからでも捨てられます。

古くて汚いものほど 捨てられやすいものです。

折角のご家族の残されたものを 最後の最後で無にしないように・・・。

これが心からのお願いです。